純利益の増加だけでなく、キャッシュフローの状態も見るべきだ、というのは良く聞く意見だと思います。もちろん、企業を見るときの視点のひとつに過ぎませんが、利益と営業キャッシュフローがともに増加傾向にある企業というのは、やはりどこか強みがあるように思います。
このような視点で良いと思った企業を5社集めました。こういう傾向を示している企業はあまり多くありません。理由は様々だと思うのですが、純利益と営業キャッシュフローの変動って、売上や営業利益の変動以上に大きいんですよね。たくさんのグラフを作ってみて、そう思いました。
その中で純利益と営業キャッシュフローが連動しているように見える企業は、さらに珍しいです。グラフからは、安定した成長を続けている様子が伝わってきます。このような企業は、やはり調べてみる価値があると思います。
以下、グラフです。
カカクコムのようにキレイな右肩上がりのグラフは、特に魅力的に見えますね。
キャッシュフローと利益
3762 テクマトリックス株式会社 情報・通信業
※ 決算訂正あり。FY 2012年3月のキャッシュフローが以下の通り訂正されています。
営業キャッシュフロー 14億5530万1000円 → 13億1100万円
投資キャッシュフロー 4億5199万7000円 → 3億769万6000円
2012年11月8日「訂正有価証券報告書-第28期(平成23年4月1日-平成24年3月31日)」参照。グラフは訂正前のものですが、訂正後の数字でも以下の見方は変わらないと思います。
営業キャッシュフローが純利益を超えています。また、営業キャッシュフローと純利益がともに増加傾向です。
4732 株式会社ユー・エス・エス サービス業
通期の営業キャッシュフローが純利益を超えています。また、営業キャッシュフローと純利益がともに増加傾向です。
3593 株式会社ホギメディカル 繊維製品
営業キャッシュフローが純利益を超えています。また、営業キャッシュフローと純利益がともに増加傾向です。
2371 株式会社カカクコム サービス業
※ Q1 2017年6月からIFRSに変更されました。FY 2017年3月までは日本基準です。
営業キャッシュフローが純利益と同じくらいあります。また、営業キャッシュフローと純利益がともに増加傾向です。
9719 SCSK株式会社 情報・通信業
営業キャッシュフローが純利益を超えています。また、営業キャッシュフローと純利益がともに増加傾向です。
いずれの企業も良好なグラフを示していると思います。