株式銘柄を選ぶにあたって、株価と財務はぜひチェックしておきたい情報です。ありがたいことに、上場企業の財務情報はエックス・ビー・アール・エル(XBRL)で取得できますので、プログラミングができれば、自分で財務諸表のデータベースを作ることができます。
そう、今は個人で全上場企業の財務分析ができる時代なのです。
私もパイソン(Python)で決算データベースを作りましたので、その作り方を紹介していこうと思います。作り方といいますか、「私はこんなやり方で作りました」というのを載せていこうと思います。
開発言語は「Python 3」と「Excel 2007 (VBA)」です。パイソンは「Visual Studio 2013」で書きました。「Visual Studio Code」でも良いと思います。デバッグは2013の方がやり易かったですが、ビジュアル・スタジオ・コードでも開発できます。といいますか、2018年の後半から完全にビジュアル・スタジオ・コードに移行しました。
プログラミング自体は難しくありません。パイソンの文法とかテクニックも、都度調べながら作っていく感じで大丈夫です。私もそうでした。早速ですが、作り方です。
簡潔にまとめると、証券コードリスト取得 ⇒ XBRL取得 ⇒ データ抽出 ⇒ グラフ化 ⇒ 分析 です。
それぞれ単独で動かせるように作ります。やはりこういう大きなシステムは、機能ごとに1つずつ、小さく小さく作っていくのがポイントですね。一番分量の多いところはデータ抽出でした。やり方も色々ある感じで、どれが正解というのも無いところだと思います。
あと、整形したデータを見るためのソフトも作ります。エクセルの部分ですね。列の幅を自動で設定したり、関連リンクを一括で開いたりする機能を作ります。自身の分析効率を上げる為の環境づくりです。職人が必要な道具を作ったり磨いたりするようなイメージで、分析と並行して作っていきます。
具体的なPythonコードの開発経験は、【XBRLまとめ記事】 にまとめました。自身の目的に合うように、必要なところだけ拾い読みするのがおすすめです。Pythonを使った財務分析の足がかりになれば幸いです。
ところで、株価と財務は、ネット証券の口座でもチェックすることができます。
『初めての人におすすめのネット証券と証券口座の作り方(無料)』という記事を書きました。
証券口座の開設は、書類のやり取りで少し時間がかかります。思い立った段階で申し込んでおきましょう。
ネット証券は、すでに便利な分析ツールを提供しています。そういったツールは、証券口座にログインすると、使えるようになるのです。
プログラミングを始めるのは、ネット証券の銘柄分析ツールを使ってからでも、遅くありません。ネット証券も活用していきましょう。