日本の上場企業一覧のExcelファイルが掲載されている場所を紹介します。
企業リストといえば、以下の2つをダウンロードして使うのが一般的です。
- 金融庁のEDINET(エディネット)が公開している「EDINETコードリスト」
- 東京証券取引所(東証)公開している「東証上場銘柄一覧」
どちらも簡単に取得することができました。
「一部上場企業リスト」や「非上場企業リスト」が必要なケースでも、この2つにバッチリ掲載されていました。
「証券コード一覧(株式コード一覧、銘柄コード一覧)」が必要な方にもおすすめです。
以下、コード一覧の取得方法(ダウンロード方法)です。
EDINETコードリストを取得する
Excelファイル(CSV)の場所は、以下の通りです。
「EDINETトップページ」→「EDINETタクソノミ 及び コードリスト ダウンロード」→「EDINETコードリスト」・「ファンドコードリスト」(ページの下の方にありました)
どんなファイル形式?
EDINETコードリストとファンドコードリストは、ZIP(ジップ)形式で圧縮されています。
解凍すると、中身は「CSV(シーエスブイ)」形式です。
文字のエンコーディングは「cp932(シーピーきゅうさんに)」のようです。
もし、ExcelやPythonで文字化けしたり、エラーが出たときは、SHIFT-JIS(シフトJIS)の代わりに「cp932」を指定すると、上手く読み込めるかもしれません。
どんな人におすすめ?
EDINETコードが必要な人と、地方市場や非上場企業まで網羅したい人にお勧めです。
中身はどんなリスト?
EDINETコードリストは掲載企業の数が多くて、企業名のフリガナまで載っているリストです。
市場区分は載っていませんが、上場区分に上場か?非上場か?が載っています。もし、非上場企業一覧が必要なら、EDINETコードリストのダウンロードをおすすめします。
上場企業に関しては、証券コード5桁表示(銘柄コード5桁表示)も載っていますので、上場企業一覧CSVとしても使えますね。
提出者業種は、内容を見るに33業種区分(さんじゅうさん ぎょうしゅくぶん)のものと思われます。業種変更が反映されていない企業もありますので、参考程度に見るのがいいでしょう。
所在地が載っていますので、上場企業の住所一覧をエクセルファイルで欲しい場合にも有用です。東京の企業リストを作ることもできます。
2018年4月から法人番号も追加されましたので、法人番号リストとしても使えるようになりました。法人番号一覧を簡単に取得したい人にお勧めです。
以下はリストの中身です。
EDINETコード、提出者種別、上場区分、連結の有無、資本金、決算日、提出者名、提出者名(英字)、提出者名(ヨミ)、所在地、提出者業種、証券コード、提出者法人番号
※ EDINETコードリスト(EdinetcodeDlInfo.csv) 2019年3月15日 時点
ファンドコードリストの中身は?
ファンドコードリストには、各種ファンドや投資信託の名前が載っています。
リストの中身は以下の通りです。
ファンドコード、証券コード、ファンド名、ファンド名(ヨミ)、特定有価証券区分名、特定期1、特定期2、EDINETコード、発行者名
※ ファンドコードリスト(FundcodeDlInfo.csv) 2019年3月15日 時点
これらのコードリストは、毎月更新されているようです。
この2つのリストで、株式やファンド関するコード一覧が揃います。
もし、決算データベースを作るなら「EDINETコードリスト」を使うのが良いでしょう。
証券コードとEDINETコードが同時に揃うことと、全市場を網羅した掲載企業の多さが魅力的です。
「ファンドコードリスト」にも証券コードとEDINETコードが載っています。もし、各種ファンドのデータベースを作るなら、こちらも取り込むと良いでしょう。
※ EDINETコードは、EDINETで開示情報を検索する時に使います。
東証上場銘柄一覧のExcelファイルを取得する
東証銘柄については、東京証券取引所がエクセルファイル (.xls) を公開しています。ファイルは以下の場所にありました。
「日本取引所グループ(JPX)」→「マーケット情報」→「統計情報(株式関連)」→「その他統計資料」→「東証上場銘柄一覧」
どんなファイル形式?
普通のエクセルファイルです。
正確には、Microsoft Office Excel 97-2003 ワークシートの形式でした。
XLS形式のエクセルファイルです。
どんな人におすすめ?
上場市場の名前や業種・規模といった、上場企業の細かいデータが必要な人にお勧めです。
中身はどんなリスト?
東証上場銘柄一覧には、1部・2部・マザーズ・ジャスダック・ETF・ETNといった市場区分(しじょうくぶん、上場市場)が載っています。
なので、二部上場企業一覧とか、マザーズ上場企業一覧、ジャスダック上場企業一覧、ETF一覧などがほしい時にもおすすめです。
あと、『33業種区分』に加えて、『17業種区分』や『規模区分』も載っているのが特徴です。
EDINETコードは載っていませんでした。
また、東証上場企業一覧なので、地方市場の企業や非上場企業も載っていません。
あくまで『東証に上場している』上場会社の一覧になります。
以下はリストの中身です。
日付、コード、銘柄名、市場・商品区分、33業種コード、33業種区分、17業種コード、17業種区分、規模コード、規模区分
※ 東証上場銘柄一覧(data_j.xls) 2019年3月15日 時点
東証上場銘柄一覧は、毎月更新されているようです。
地方市場のリストを取得する(必要なら)
地方市場の上場企業リストは、どこで取得できるのでしょうか?
これは、各証券取引所のサイトに載っています。
各証券取引所とは、札証(さつしょう)、名証(めいしょう)、福証(ふくしょう)のことです。
これらのサイトが1次的な情報源になります。
地方市場にはExcelファイルが無いようです
地方市場もExcelファイルでほしいところですが、企業数が少ないためか、CSVやXLS形式のファイルはありませんでした。
なので、地方市場の銘柄に関しては、各証券取引所の上場企業に関するページから、自分でエクセルに貼り付けるなどして作表(さくひょう)することになります。
地方市場(札証・名証・福証)の企業リスト
リストの場所は以下の通りです。
「札幌証券取引所(札証)」→「上場会社一覧」
「名古屋証券取引所(名証)」→「上場銘柄情報」→「上場会社検索」→「(そのまま検索ボタンを押す)」
「福岡証券取引所(福証)」→「上場会社情報」→「上場会社検索」→「業種を選んで検索を繰り返す」または「マーケット情報にある日報や市況速報を見る」
札幌・名古屋・福岡の企業リストは、これらのサイトを見て作ります。
以上です。