東証に株価データの購入プランと料金を質問したときの話

決算分析システム

ウェブサイトに株価を使用したグラフを載せたいと思って、東京証券取引所(東証)に問い合わせたことがあります。

東証に問い合わせてみようと考えていらっしゃる方のために、私が問い合わせたときのことを紹介したいと思います。

株価データはJPXデータクラウドから購入できるようなのですが、その利用規約を見ていく中でいろいろ確認したいことが出てきたんですね。

それで質問内容をまとめて問い合わせてみました。

質問はJPXデータクラウドの『お問合せ』フォームから送信しました。

質問内容

質問したのは株価データの用途に関してです。

  • 株価のグラフをウェブサイトに載せたいんだけど大丈夫かな?
  • ウェブサイトには広告を載せて収入を得る目的があるけど大丈夫かな?
  • 株価のグラフは全ての上場企業を作って載せたいんだけど大丈夫かな?
  • 個人でも株価データを購入できるのかな?
  • 料金はどのくらいになるのかな?

このあたりがちょっと分からなくて、問い合わせてみました。

確認したいことを直球で箇条書きにして質問しました。

あと、補足として以下の内容も一緒に送りました。利用規約を見ていて的確な回答をもらうのに必要と思ったところの補足ですね。

  • 株価データは月足(つきあし)を使いたい
  • 株価データのダウンロード機能は作らない
  • 株価のグラフはJPGEやPNGといったラスタ形式の画像で作る
  • 株価のグラフには株価の金額を載せる(ラスタ形式の画像の一部として)
  • グラフを載せるウェブサイトに閲覧制限はない(誰でも見られる)

※ 月足(つきあし)とは、月の初めについた始値(はじめね)、1か月間での安値(やすね)、一か月間での高値(たかね)、月末(げつまつ)についた終値(おわりね)の意味です。

質問への回答

東証のデータ配信サービスから回答をいただきました。

時間をかけて回答してくださり、ありがとうございます。

回答の要点を私の解釈で簡潔にまとめると

『利用規約を守れば、株価データを購入して株価のグラフを作って、ウェブサイトに載せてもよい。』

以上のようになりました。

※ これは私の解釈であって、東証がこの通り回答したわけではありません。

以下はいただいた回答の要点です。

回答の要点

以下は私が質問したケースに対しての回答の要点です。

一般的なケースについて回答を受けたものではありません。

回答の前提

  • 質問の利用目的だと外部配信目的にあたります。
  • 株価のダウンロード機能は一切提供しないこと。
  • 再配信行為が行われないようにすること。
  • 利用規約にある『提供情報の取扱い』を特に注意して守ること。

質問への回答

  • 月間相場表の株価データを購入していただくことができます。
  • 月間相場表の料金は、料金表に載っている通りです。
  • 料金表に1か月あたりの金額がありますので、ご利用期間分の料金になります。

利用規約にある『提供情報の取扱い』では、1画面に表示してよい銘柄数や件数などの決まりもありました。

10年間の月足株価データの料金を計算してみる

さて、私のケースでは月間相場表(げっかんそうばひょう)を使えば良いと分かったので、料金を計算してみました。

これは、JPXの月間相場表の商品詳細ページで計算できます。

商品詳細ページの場所

日本取引所グループ(https://www.jpx.co.jp/)
JPXデータクラウド(http://db-ec.jpx.co.jp/)
⇒統計情報等⇒相場表
⇒月間相場表(内国株式)
商品詳細

料金計算(買い物カゴに入れてみる)

私の場合は10年間の『業績の推移』に『株価の推移』重ねたかったので、以下の10年間を指定して買い物カゴに入れてみました。

『2009年01月』~『2018年12月』(10年間)

計算結果

  • 商品名:月間相場表(内国株式)
    2009年01月~2018年12月
  • 数量:120
  • 単価:1,030円
  • 小計:123,600円
  • 消費税:9,888円
  • 合計:133,488円
    ※ 2019/02/03時点の金額です

商品詳細ページで気づいたこと

月間相場表には利用用途に関する但し書きがあるのですが、表記が揺れていました(2019/02/03時点)。

はじめに『利用用途によって金額変化します』と書かれていて、後半で『(※こちらの商品については利用用途による料金の違いはございません)』とありました。

月間相場表に関してはおそらく後半が正しいと思うのですが、もしお問い合わせされる方はその辺も合わせて確認されると良いでしょう。

個人でも株価データを利用したサイト作りはできる

10年分の月足株価データの料金は『13万3488円』ということで、ハイスペックなPCくらいの金額になりました。

しかしながら、以降は毎月1,030円で月足データを買い足せるので、個人でも株価データを利用したサイト作りは十分可能だと思いました。

本格的な株式分析サイトを作って議論したいという目的は、個人でも果たせそうですね。

EDINETのXBRLデータと株価データを合わせれば、とても有意義な企業分析のサイトができそうです。

企業業績との比較なら月足で十分

企業の決算発表は四半期ごと(3か月ごと)ですので、毎月の株価と比較できれば十分だと思います。

株価の更新頻度は月1回になっちゃいますが、長期的な視点で議論するならそのくらい割り切っちゃってもいいかなって思います。

証券会社に口座があればリアルタイムで株価が見れますし。

証券口座は銀行口座のように、1人ひとつは作っておくとよいと思います。

あと、東証では日々の株価を取得するためのAPIも提供しています。

外部配信目的の料金プランも用意されていましたが、こちらはちょっと高かったです。

有価証券報告書や決算短信が出るのは数か月おきですので、サイト作りに利用するなら、月間相場表のデータ購入プランを利用するのがおそらく最適です。

今回の質問では確認していませんが、年間相場表というのもありますので、こちらを使うならもっと安くサイト作りができるかもしれません。

以上、東証に問い合わせてみようと考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。

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