買って持っていれば、毎年配当金が受取れる株がいいですね。
たとえ株価が暴落しても、きっとそのうちまたあがるだろうと思える銘柄がいいです。
自分の資金の範囲内で、できるだけ条件のいい株を見つける手順を紹介します。
さっそく株を見つける手順です。
- 証券会社のサイトで、最低購入金額が20万円以下の企業をリストアップします。
- 有価証券報告書で、売上高と純利益と営業キャッシュフローが増加傾向の企業を見つけます。
- 決算説明会資料と決算短信で、経営成績に関する説明を読みます。
以上です。
銘柄スクリーニングにはいろいろな方法があります。
しかしやはり、予算の範囲で業績の推移をみて、良さそうな企業の説明を読んでいくのが王道だと思います。
予算と業績と説明で、条件の良い企業のランキングを作っていきます。
企業分析とは、自分の中でオリジナルの企業ランキングを作ることです。
以下、手順をひとつずつ見ていきます。
最低購入金額で『予算の範囲』に絞り込む
自分の資金の中で買える銘柄をリストアップする手順です。
日本の上場企業は3000社以上もありますので、まずは買える銘柄から見ていくのが普通です。
1単元の最低購入金額で上場企業を絞り込む作業は、証券会社のサイトでできます。
SBI証券(エスビーアイしょうけん)のサイトでは、証券口座がなくてもスクリーニングができます。
たいていの証券会社では、そういったスクリーニングツールを用意していますので、その検索結果をエクセルに貼り付けるなどして、管理するといいでしょう。
はじめに20万円以下の企業をリストアップする書きましたが、ここは予算に合わせて自由に変えます。
企業分析は、上場企業の中から買える銘柄をリストアップするところから始まります。
有価証券報告書で『業績の推移』が良い企業を選ぶ
業績の推移で銘柄を選ぶ手順です。
有価証券報告書(ゆうかしょうけんほうこくしょ)には、最近5年間の業績の推移が載っています。
今年にいたるまでの売上高、純利益、純資産、配当金、キャッシュフローなどの推移が、過去5年分載っています。
有価証券報告書のPDFは、『EDINET(エディネット)』と『上場企業のサイト』で読めます。
おすすめは、『上場企業のサイト』でPDFを読む方法です。
上場企業のサイトのメリット・デメリット
- エディネットには載っていない古い有価証券報告書が読める。
- ついでに決算説明会資料や決算短信が読める。
- 本文を選択して文字列をコピーできる。(Web検索しやすい)
- PDFにしおりがついていない。(目次を選んでページ移動することができない)
- 企業サイトで投資家向け情報のページを探すのがちょっと面倒。
上場企業によっては、決算説明会の動画を配信しているケースがあります。
決算短信などを読む代わりに、決算説明会の動画を見るもおすすめです。
エディネットのメリット・デメリット
- PDFにしおりがついている。(目次を選んで財務諸表などに移動できる)
- 財務諸表をコピーしてエクセルに貼り付けることができる。(HTML版)
- PDFの文字列がコピーできない。(コピーしたいときはHTML版を見ます)
- 過去5年分の有価証券報告書しか見れない。
業績の推移が良い企業を選ぶ
良い企業とは、継続的に配当金を出していたり、たとえ株価が暴落してもまた上がるだろう思える企業です。
良い企業は、やはり良い業績を示しています。
売上高、純利益、営業キャッシュフローが、おおむね連動して増加傾向を示していれば、よい業績だと思います。
ほかにも、業績が良いと判断するポイントはいろいろあると思います。
もちろん、業績の良さが『株価の上昇』や『企業の発展』を約束するものではないです。
しかしながら、まずは業績が良い企業から見ていくのが効率的なアプローチだと思います。
有価証券報告書には5年分の業績の推移が載っていますので、これを見て、よい企業を絞り込んでいきます。
決算説明会資料と決算短信で『経営成績の説明』を読む
企業の経営成績に関する説明を読む手順です。
投資資金で絞り込み、業績の良さで絞り込み、そうして残った企業をひとつひとつ見ていく手順になります。
経営成績の説明は、決算短信に載っています。
しかし、企業によっては決算説明会資料というわかりやすい資料を公開していますので、もしあればそちらから見るのがお勧めです。
決算説明会資料は、作っている企業と作っていない企業があります。
もしなければ、さっそく決算短信を読みます。
説明文から企業の良し悪しを判断するには、やはり数を見ていく必要があります。
1社の決算短信を読んでから、次の企業の決算短信を読む。
これを繰り返すごとに、企業の経営姿勢や株主に対する姿勢が少しずつ見えてきます。
成長しようと真面目に考えている企業を選ぶ
経営成績の説明を読むときの判断ポイントのひとつは、『企業が成長しようと真面目に考えているか』だと思います。
経営陣が事業に情熱をもっていて、企業が成長しようとしていると、事業拡大のための施策や進捗の説明が増えます。
具体的な名前を伴った説明が増えます。
集計したわけではありませんが、たくさんの決算短信や決算説明会資料を読んでいるうちに、そういう傾向があるように思いました。
決算短信などを読む前に、決算説明会の動画を見るもおすすめです。
代表取締役の雰囲気から、どんな企業なのかが伝わってきます。
企業の説明資料や動画を見て、良い企業を絞り込みます。
買える銘柄の中から条件の良い企業を買う
最低購入金額でリストアップした企業から、業績の推移と経営状況の説明を見て、もっとも条件の良い企業を買います。
実際には、業績が良くて説明もばっちり!という企業はなかなか無いものです。
しかしながら、それでも比較的マシと思える企業はいくつか見つかるはずです。
そういった企業の株を買って持っておくのが、良い投資戦略のひとつだと、私は思います。
会社四季報をざっと見ていくのもおすすめ
有価証券報告書や決算短信を読む前に、会社四季報をざっと見ていくのもおすすめです。
掲載銘柄によっては、情報が少なかったりしますが、なによりも紙面が楽しいです。
ひととおり目を通したあとは、自身の中でオリジナルの企業ランキングができているはずです。
そのオリジナルの企業ランキングに磨きをかけていく感じで、有価証券報告書や決算説明会資料、決算短信、決算説明会の動画などを拾い読みしていく。
これも良い方法だと思います。
企業分析とは、つまるところ、自分の中でオリジナルの企業ランキングを作ることでした。
以上です。