花王の『ハミガキ(歯磨き粉)』の感想です。
使用した商品は、『ガードハロー さわやかミント味』です。
価格は、165g入りで88円(税別)でした(2019年5月時点)。
価格だけ見ると、安すぎてやばい気もしなくもないです。
結論ですが、サブ的な位置づけで使うには良いハミガキでした。
使用感こそ、クリニカ歯磨きには及びませんでしたが、とくにやばいところはなかったです。
ガードハローハミガキは、サブ的な歯磨き粉として使うには最適だと思いました。
最初にガードハローでササッと磨いて、仕上げ磨きに高級な歯磨き粉を使う、といった用途ですね。
ガードハローで節約しつつ、高級歯磨き粉の薬用成分を最大限に生かすという考え方です。
※ 手ごろなガードハローでも高級な歯磨きでも、歯と歯のあいだをきれいにすることは難しかったです。歯間のよごれは、デンタルフロスで拭うことができました。
【買うとき】ガードハロー安いけど味が悪かったらどうしよう
サブ的に使える安価な歯磨き粉を探していて、ドラッグストアで見つけた最安値の歯磨き粉が『ガードハロー』でした。
とりあえず、フッ素入りなら大丈夫だろう(ムシ歯予防になるだろう)と思って買いました。
パッケージにもフッ素が虫歯の発生と進行を防ぐ旨が書かれていました。
残る不安は、味と風味でした。
『さわやかミント味』のミントが強すぎたりしないだろうか?
非常に安価な商品って、期待よりも品質に対する不安が先に来ます。
販売が大手メーカーの『花王(かおう)』だったのが、購入の決め手でした。
大手なら品質は大丈夫だろうという、安直(あんちょく)な考えです。
とりあえず買って、使ってみました。
【良い】ガードハローの味は良かった
まず、ガードハローの味は良かったです。
一方で、ミント風味がけっこう強くて、好みが分かれるなって思いました。
とりあえず、辛(から)すぎて使えないということはなくて、安心しました。
ガードハローは、ミント風味が強いですが、味は良かったです。
毎日の歯磨きに使える味でした。
ガードハローの強いミント風味は、目覚ましや気分転換になりました。
【ちょっといまいち】お口の清掃効果が弱めだった
ガードハローは、普通のクリニカハミガキと比べて、お口の清掃効果が弱めだと感じました。
もちろん、何もつけずにブラッシングだけするよりは、ガードハローを使ったほうがすっきりしました。
お口の清掃効果が弱めだと感じたのは、口をすすいだ時です。
口をすすいだときに、食後のネバついただ液が、もっとうまく流れてくれたらいいなと思いました。
サブの歯磨き粉として使うには十分だった
ガードハローでも、大部分の汚れは落ちました。
なので、サブの歯磨き粉として活躍しています。
まず、ガードハローで磨いて、次にフロッシングして、最後にクリニカアドバンテージハミガキで磨く。
メインの歯磨き粉は、清掃効果が高かったクリニカアドバンテージです。
⇒ 【感想】歯垢を分解・除去するクリニカアドバンテージハミガキが良かった
これで、高価な歯磨き粉を節約しつつ、お口をキレイに保っています。
ガードハローは、ほかの歯磨き粉と組み合わせることで光る商品だと思いました。
【良い】ガードハローはフッ素入りの薬用ハミガキだった
ガードハローは、フッ素として『モノフルオロリン酸ナトリウム』を配合した薬用歯磨きでした。
フッ素は、むし歯の発生と進行を防ぐ薬用成分です。
ガードハローは、安くても基本がしっかりしてて良いなと思いました。
フッ素濃度は書かれていなかった
ガードハローにフッ素の濃度は書かれていませんでした。
ですが、『フッ素がむし歯の発生と進行を防ぎます』という旨がパッケージに書かれていました。
なので、フッ素の効果は期待していいのだと思います。
実際のところ、ガードハローのフッ素濃度はどのくらいなんでしょうか?
ガードハローのフッ素濃度はどのくらいか?
高濃度のフッ素をアピールしたハミガキには、『6歳未満の子供には使用を控えてください』という注意書きがありました。
花王のハミガキであれば、(www.kao.com) クリアクリーンプレミアム(1450ppmの高濃度フッ素配合)に、注意書きがありました(2019年5月31日時点)。
一方で、購入したガードハローには、そういった注意書きがありませんでした。
なので、高濃度タイプよりは、フッ素が少ないのだと思います。
『フッ素の効能を謳える(うたえる)量は入っているけど、高濃度タイプほどではない。』
このように私は想像しました。
代わりに、ガードハローは多くの人が使える商品になっているのでしょう。
ガードハローの特徴と成分
購入したガードハローのパッケージから引用します。
薬用 ガードハロー さわやかミント味
歯ぐきキリッと爽快薬用ハミガキ
むし歯・口臭を予防する。
- お口の中でサッと溶けてフッ素がすみずみまで届き、むし歯の発生と進行を防ぎます。
- 汚れ・ネバつきを取り除き、さっぱり感が長続き。
息まですっきり、さわやかに。- さわやかなペパーミントの香味です。
[成分] 清掃剤:炭酸Ca 基材:水 湿潤剤:ソルビット液、濃グリセリン 粘結剤:CMC・Na 発泡剤:ラウリル硫酸塩 香味剤:香料(ペパーミントタイプ)、サッカリンNa 薬用成分:モノフルオロリン酸ナトリウム
販売名 ガードハローN
165g
(www.kao.com) 花王株式会社
『モノフルオロリン酸ナトリウム』と『フッ化ナトリウム』の違い
花王のガードハローは、『モノフルオロリン酸ナトリウム (MFP)』を配合していました。
ライオンのクリニカシリーズでは、『フッ化ナトリウム (NaF)』を配合していました。
2種類のフッ素の違いは何か?
2つのフッ素の効果を調べた実験結果の論文
J-STAGE(ジェイステージ)の論文に、まさにそれを調べた実験結果がありました。
PDFの全文が読めて、実験結果の写真も載っていました。
(doi.org)(www.jstage.jst.go.jp) 950ppmFフッ化ナトリウムおよびモノフルオロリン酸ナトリウムのエナメル質耐酸性に及ぼす影響
牛の歯のエナメル質を使用して実験したとのことです。
ショッキングな写真はまったくなかったので、安心して読めました。
結論部分をひと言でまとめると、『モノフルオロリン酸ナトリウム』と『フッ化ナトリウム』は、エナメル質を耐酸性にする深さが違ったとのことでした。
ここまできたら、『2つのフッ素をどのように使い分けたら効果的か?』という応用が気になります。
とりあえず、どちらのフッ素もムシ歯予防に役立つようだったので、ガードハローも安心して使えるなって思いました。