エクセルの『デフォルトフォント』を『まとめて変更する方法』です。
普通、セルやグラフの『デフォルトフォント(標準フォント、既定のフォント)』は、『MS Pゴシック』か『游ゴシック(ゆうゴシック)』だと思います。
ここでは、『セルのフォント』、『グラフのフォント』、『テキストボックスのフォント』などを、まとめて変更する方法を紹介します。
Excel VBAなどは不要です。
やり方です。
『ページレイアウト』の『テーマ』にある『フォント』で、『新しいテーマのフォント パターン』を作るだけです。
『英数字用のフォント』と『日本語文字用のフォント』を、同時に指定できます。
これで、『テーマ』の『フォント』に、ユーザー定義の『フォント』が追加されます。
あとは、『テーマ』の『フォント』から、ユーザー定義の『フォント』を選ぶだけです。
セルを含めて、さまざまなフォント設定が一括で変わります。
『テーマ』の『フォント』を使うと、『セル・グラフ・テキストボックス』などのフォントが、一括で変わります。
フォントの変更漏れが大幅に減るので、テーマのフォントを使った方法は、非常におすすめです。
エクセル起動時にフォントを変えるには、『Excelテンプレート』アイコンから起動します。
『Excelテンプレート』の作り方です。
『テーマ』の『フォント』を選択してから、『名前を付けて保存』で作ります。
以下、具体的な方法を紹介します。
フォントの種類を一括変更する方法
フォントの種類を一括で変えるときは、『ページレイアウト』の『テーマ』にある『フォント』で指定します。
使いたいフォントは、あらかじめ『新しいテーマのフォント パターンの作成(C)…』から追加しておきます。
『新しいテーマのフォントパターンの作成』でフォントを追加する
『ページレイアウト』タブを開いて、『テーマ』の『フォント』にある『新しいテーマのフォント パターンの作成(C)…』を押します。
『新しいテーマのフォント パターンの作成』が開きます。
ここで、デフォルトのフォント(標準フォント、既定のフォント)を変更します。
デフォルトのフォント設定
『英数字用のフォント』と『日本語文字用のフォント』を指定する
フォントは、『英数字用のフォント(見出し・本文)』と、『日本語文字用のフォント(見出し・本文)』の4種類を指定します。
ここで指定したフォントが、『セルのフォント、グラフのフォント、テキストボックスのフォント、図形のフォント、ワードアートのフォント、ヘッダーのフォント、フッターのフォント』などに反映されます。
ここでは例として、『MS ゴシック』を指定しました。
すべてのフォントを『MS ゴシック』に変更
『名前(N):』は、デフォルトのまま『ユーザー定義 1』としました。
わかりやすく『MS ゴシック』にしてもOKです。
『保存(S)』を押して、ウィンドウを閉じます。
これで、『テーマ』の『フォント』に『ユーザー定義のフォント』が追加されました。
『ユーザー定義のフォント』を選択する
『ページレイアウト』タブを開いて、『テーマ』の『フォント』からフォントを選びます。
自分で作ったフォントは、『ユーザー定義』として、一番上に出てきます。
フォントを選ぶと、『セル、グラフ、テキストボックス、図形、ワードアート、ヘッダー、フッター』などのフォントが、一括で変わります。
以上です
『ユーザー定義のフォント』を作っておけば、いつでもフォントの一括変更が可能です。
『ユーザー定義のフォント』は、Excelが記憶してくれます。
いつでも設定を呼び出すことができて、とても便利でした。
『Excel起動時』や『CSVファイルを読み込んだあと』にも、『テーマ』の『フォント』を選択することで、すばやくフォントを変えることができました。
フォントが変わらないときは『Excelのオプション』で『使用するフォント』を『本文のフォント』にする
『Excelのオプション』で『使用するフォント』を変えた場合は、テーマのフォントを変えても、セルのフォントが変わりませんでした。
なので、テーマのフォントを変更するときは、『使用するフォント(N):』を『本文のフォント』にします。
ユーザー定義のフォントを削除する方法
テーマのフォントに追加した『ユーザー定義のフォント』は、右クリックメニューから削除できます。
『ページレイアウト』タブを開きます。
『テーマ』の『フォント』で、削除したいフォントを右クリックします。
『削除(D)…』を押します。
確認ダイアログが出るので、『はい(Y)』を押します。
これらのテーマのフォントを削除しますか?
1つのフォントだけなのに『これら』と書かれていますが、ちゃんと1つだけ消えました。
Excel起動時にフォントを一括変更する方法
エクセルのフォントを変更して起動するときは、『Excelテンプレート (.xltx)』を使います。
『テーマ』の『フォント』を選択してから、『名前を付けて保存』で作ります。
『テーマ』の『フォント』からフォントを選ぶ
『ページレイアウト』タブを開いて、『テーマ』の『フォント』からフォントを選びます。
使いたいフォントがなければ、先に『新しいテーマのフォント パターンの作成(C)…』で作っておきます。
Excelテンプレートとして保存する
『Officeボタン』を押して、『名前を付けて保存(A)』の『その他の形式(O)』を開きます。
『Excelテンプレート (.xltx)』形式で、ファイルに保存します。
ファイル名は『MSゴシック』にしました。ファイル名は何でもOKです。
保存場所は、デスクトップなどでOKです。
Excelテンプレートのアイコンから起動する
『Excelテンプレート』のアイコンをダブルクリックして、Excelを起動します。
これで、指定したフォントでExcelが起動しました。
以上です
テンプレートファイルを使うと、エクセルを起動するだけでフォントが適用されます。
おかげで、毎回フォントを指定する手間が省けました。
ユーザー定義のフォントを作っておくだけでも、かなり便利だったのですが、テンプレートファイルを組み合わせたことで、さらに便利になりました。
Excelテンプレートを編集するときはアイコンを右クリック
『Excelテンプレート』は、あとから編集することができます。
アイコンを右クリックして『開く(O)』を押すと、上書き保存可能な状態で『Excelテンプレート』が開きました。
テンプレートの内容を変えたいときは、このようにして開いてから、設定変更と上書き保存をします。
テーマのフォントを使ったアプローチは非常におすすめ
『テーマ』の『フォント』を使ったアプローチは、非常におすすめです。
『セル、グラフ、テキストボックス、図形、ワードアート、ヘッダー、フッター』などのフォントを、一括で変更できました。
『英数字用のフォント』と『日本語文字用のフォント』も、一括で変更できます。
フォントの変更漏れが大幅に減りました。
一方で、『Excelのオプション』で『使用するフォント』を変更するアプローチもあります。
しかし、セルのフォントしか変わりませんでした。
グラフやテキストボックスのフォントは、変わらずそのままでした。
なので、フォントの種類の一括変更は、『テーマ』の『フォント』から行うのがおすすめです。
マイクロソフトの解説ページ
公式ページに、テーマのフォントを解説しているページがありました。
Word または Excel でテーマを変更して既定のテーマにする – Office サポート
フォント設定の解説は、『テーマのフォントを変更する』という項目にありました。