人間は、『怒る』ことすら上達して、スムーズに怒れるようになります。
だから、『怒る』ことだけは上達しないように努めています、という記事です。
人間はなんでも上達するんだなって思います。
体(からだ)を使うことでも、頭(あたま)を使うことでも、なんでも上達しました。
上達するというのは、よどみなくスムーズに、自然とできるようになる、ということです。
そしてなんと、『怒る』という感情表現ですら、上達しました。
なんて例えたらいいんでしょうか。
ギターやピアノを、自然に弾けるようになっていく感じにそっくりでした。
怒れば怒るほど怒りやすくなるのを感じて、それに気づいてからは、怒らないように努めています。
人間はあらゆる能力に経験値があってレベルアップする
人間は本当、なんでもレベルアップするんだなって思います。
しかしまさか、『怒り(いかり)』からくる行動までレベルアップするとは思いませんでした。
話すことのうまさ、演奏のうまさ、仕事のうまさなどは、かけた時間に比例するものだと良く見聞きしました。
場数(ばかず)を踏んだり、練習や作業を習慣化した結果、経験値が積み上がり、レベルアップするのだと。
『怒り』の経験値を積むと『スムーズに怒れる』ようになってしまう
些細なことで『怒り』をふるっていたら、『スムーズに怒れる』ようになってしまいました。
- 怒ったら怒鳴る ⇒ 些細なことで怒鳴れるようになる
- 怒ったらモノにあたる ⇒ 些細なことでモノにあたれるようになる
怒りから行動へと、スムーズに移れるようになってしまいました。
小さいころは良く分かっていませんでしたが、なんだか怒りが怒りを呼んでいるような感じがして、イヤだなと思っていました。
それで、怒らないように努めるようになりました。
『怒り』自体は仕方のない感情ですが、行動に結びつけるのは良くないと思いました。
一度積んだ経験値はなかなか減らない
学生の頃にギターを覚えたのですが、数年ぶりにギターを弾いてみたところ、弾けました。
曲はすっかり忘れていましたが、楽譜を見ながら弾いてたら感覚がすぐに戻ってきました。
一度積んだギターの経験値は、しっかり残っていたんですね。
ブランクで多少能力は落ちてしまったけど、最初の時よりはステータスが高いし、少しの練習ですぐに戻った。
しかし嬉しくないことに、良くない経験値についても、なかなか減らない傾向があるようでした。
なので、『怒り』の経験値はなるべく積まないように努めて、今後もそういう心掛けをしていこうと、そう考えています。
『怒り』が発生しない環境に身を置く
現実の世界において、『怒り』の発生はさけられません。
たとえ『怒り』をふるうにしても、問題のない行動に向けるとか、なんとかギリギリのところでコントロールしたいところです。
趣味や仕事のやる気に昇華できたら理想的ですが、それでも対処できる『怒り』には限界があります。
根本的な解決は、『怒り』が発生しない環境に身を置くことですね、それができたら苦労はしないのですが。
『怒り』はつかれるし、集中できないし、人を遠ざけるしで、あまりいいことがありません。
今後も『怒り』を避けて、経験値を避けて、レベルアップを避けて、『怒りの低レベル攻略』で進んでいきます。
そうすれば、多分きっと、自分のいいところがもっと生きてくるんじゃないかなって思っています。