株式投資にあたって、『プログラミングがぶっちゃけ必要ない』と思う理由です。
プログラムを書くのに時間がかかる。
これに尽きます。
なぜ、株式投資でプログラミングが必要ないのか?
プログラム開発にめちゃめちゃ時間がかかったから!
これです。1番の理由は『時間』ですね。
プログラム開発には、ものすごい時間がかかりました。
とにかく時間がかかった!
XBRLファイルから、財務のグラフを出すだけでも、最初は3か月コースでした。
3か月です!
3か月もあれば、四季報を3回くらい読み返せます。
3か月も経ったら、次の四季報が発売されちゃいますね。
グラフこそ、株価チャートが中心の四季報でしたが、紙面の企業解説は楽しかったですし、良さそうな銘柄も見つかりました。
自前のプログラムにこだわる必要は、まったくないと思います。
グラフやツールは証券口座にあった!
財務情報のグラフや、銘柄の絞り込みツール(スクリーニングツール)に関しても、たいてい証券口座にありました。
四季報を見て、良さげな企業を、証券口座でチェックする。
これが、1番手っ取り早くて、効率的で、良い方法だと思います。
さらに企業を知りたいときは、決算説明会資料、決算短信、有報などを読みました。
自前でプログラムを用意しなくても、出来合いのもので結構いけました。
時間のかかるプログラム開発は、必須ではないと思います。
もし、財務分析に興味があって、証券口座を持っていないのなら、証券口座の開設を強くお勧めします。
証券口座にログインしたら、株式を買わなくても、自由に企業リストが作れました。
株価チェック、財務チェック、企業概要のチェックも、企業リストから便利にできました。
(企業リストは、一般に『ポートフォリオ』と呼ばれていました。)
証券口座を持っていないと、なかなか実感できませんが、実は、ツールはひと通り用意されていたのです。
それを見れば、『あまり自分でプログラミングする必要はないかな?』って、思うはずです。
『長期的な業績グラフ』も証券口座で見れた
自分は、SBI証券で口座を作ったのですが、いつからか、国内上場企業の『過去10年分(10期分)』の業績グラフが見られるようになっていました。
『分析の匠』という、SBI証券の国内株式銘柄分析ツールでした。
自分でプログラムを書かなくても、口座にログインするだけで、『長期的な業績グラフ』が見られるわけです。とても便利でした。
ほかにも、マネックス証券が良いと思いました。
口座は持っていないのですが、銘柄分析ツールの『マネックス銘柄スカウター』が、とても良さそうでした。
自分はつねづね、『長期的な業績の推移』という視点で、銘柄をスクリーニングしたいと思っていました。
マネックスの銘柄スカウターは、それを実現していました。
『これは、自分が欲しかったものだ』と思いました。
もし、まだ、証券口座を持っていないのであれば。
プログラムを書く前に、口座を開設することをおすすめします。
ログインするだけで使える無料のツールを、実際に使ってみるのです。
それだけで、銘柄分析の世界が、一気に広がります。
ツールのメンテナンスも、証券会社がしてくれました。
一方で、自分でプログラムを作った場合ですが、作ったあとのメンテナンスが、意外に大変でした。
開発後のメンテナンスに時間を取られた!
自分でプログラムを作った場合は、作った後にも時間がかかりました。
情報源のファイル形式が変わったとかで、たびたび、プログラムの修正が必要になりました。
作った直後は、便利に使えたんですけどね。
企業分析に使う一方で、こまごまとしたメンテに時間を取られました。
それならば、ということです。
既存のツールを便利に活用して、企業分析に集中したほうが良いです。
証券市場の制度変更や、ファイル形式の変更にも、順次対応してくれます。
開発なんてせずに、時間をすべて分析にあてられるのです。
だから、『良さそうな株をリストアップする、選ぶ、買う、保有する。』といった目的が、早期に果たせます。
自前のプログラム開発では、『最初の開発』と『その後のメンテナンス』が、とても大変でした。
なぜ財務分析プログラムを書いているのか?
(画像は、詳細なXBRLパーサーのコード例で紹介したものです。)
ではなぜ、メリットのなさそうなプログラムを、自分が書いているのか?です。
儲かる株を調べたい一心で書き始めました!
初めは、『儲かる株を調べたい一心』で、Python プログラムを始めました。
そして、『財務の長期的な時系列グラフを見たい』とか、それを使って『株価予想がしたい』とか、具体的にやりたいことが出てきました。
あと、『巷の俗説や、格言を検証したい』といった思い付きですね。
これまで疑問に思っていたことを、どんどん調べていきました。
作ったプログラムが、役に立つのか?立たないのか?
そんなことはまったく気にすることなく、ただただ、興味の赴くまま、プログラムを書いていました。
プログラムを書いてたら楽しくなったから!
今はもう単純に、プログラムを書くのが楽しいから書いています。
『プログラミングがぶっちゃけ必要ない理由』などと書きましたが、趣味や興味の赴くまま、開発を楽しんだり仮説を検証したりする価値は、大いにあると思います。
また、短期的な株価予想には失敗しましたが、全上場企業の財務情報を、自在にグラフ化できるようになったのは、大きな収穫でした。
株価予想に関しても、数年単位の長期的な視点で見れば、結局、財務に見合ったものになっている、ということがわかりました。
純粋な投資目的なら、まずは、情報誌や証券口座のツールを使うのが一番だと思います。
ほかにも、財務情報をわかりやすい形で提供してくれる有料サービスが、いろいろありました。
手ごろな価格帯のサービスも登場してきました。
情報誌や証券口座に加えて、そういったサービスを便利に使いこなすのが、最良の選択だと思います。
そして、プログラミングに興味があったり、さまざまな仮説を自分なりに検証してみたいと思った時です。
そのときは、財務分析プログラムの開発がおすすめです。
短期的な株価予想以外であれば、得られた知見は多かったです。
財務分析をお勧めする理由とプログラムのコード例
データ分析のテーマとして、財務分析をお勧めする4つの理由を書きました。
これまでに書いたプログラムのコード例は、XBRLで財務分析する方法のまとめに書きました。
財務分析の参考になれば幸いです。