PNG(ピング)をWebP(ウェッピー)で圧縮して、そのファイルサイズを比較しました。
『グラフ画像のファイルサイズを、もっともっと小さくしたい。』
そう思って、『PNG形式』の画像を『WebP形式』に変換しました。その結果、さらに20パーセント、小さく圧縮することができました。
次世代フォーマットのWebP形式は、予想以上に優れていました。
PNG⇒WebP変換ですが、ロスレス変換の設定で行いました。無劣化で、さらに20パーセントも小さくなったわけです。とても嬉しかったです。
画面表示も、PNGの時と同じように速かったです。
『もう全部WebP画像にしちゃって良いんじゃないか?』
そう思ってしまったくらい、WebP形式の性能は良かったです。
PNGとWebPのファイルサイズ比較
PNGファイルとWebPファイルのプロパティ画面です。縦に並べました。
WebPへの変換は、ロスレス変換の設定で行いました。
PNG(ピング)
サイズ: 1.38 GB (1,487,229,590 バイト)
ファイル数: 64,289
↓↓↓
WebP (ウェッピー)
サイズ: 1.08 GB (1,162,563,664 バイト)
ファイル数: 64,289
どのくらい小さくなったか?パーセンテージの計算です。
(1.08 GB ÷ 1.38 GB)×100
=約 78.3 % ⇒ ざっくり80%
WebPのサイズは、元のPNGの80パーセントのサイズになりました。
つまり、20パーセント、小さくなりました。
これ以上圧縮できないと思っていたPNGが、20%も小さくなりました。
すごく良いですね。
作図ライブラリのmatplotlib(マットプロットリブ)で作った、6万4289枚のPNG。
それらのPNGを、64色に減色(げんしょく)して、ファイルサイズを削減したもの。
それが、1.38 ギガバイトありました。
これをWebP画像にロスレス圧縮しただけで、1.08 ギガバイトになった。
画面表示も十分に速い。
PNGとWebPのファイルサイズ比較ですが、とても良い結果が得られました。
Windows 7 でWebP画像を見る方法
WebP画像は、ウェブブラウザのChromやFirefoxで見ることができました。
ところで、WebPファイルを、Windows フォトビューアーで見られるようにするには、Google が配布している Windows 7用のWebPコーデック(WebpCodecSetup.exe)をインストールします。
これで、WebPファイルのダブルクリックで、Windows フォトビューアーが起動するようになりました。JPEG画像と同じように、WebP形式の画像を見ることができました。
また、WebP画像を見るための Susieプラグインを開発された方もいらっしゃいました。
WebP形式は、ローカルで開くための環境がかなり揃っていて、使いやすかったです。
PNGよりもファイルサイズが小さくて、表示も速くて、PNG⇒WebP変換も十分に速い。
大量のグラフを見ていくための画像形式としては、とても良い形式でした。
WebPのメリット⇒PNG画質のまま小さくできた&表示も高速
WebP(ウェッピー)のメリットです。
- PNGの高画質を保ったまま、ファイルサイズを小さくできた。
- 表示も速かった。PNGとの違いがわからないくらい速かった。
- PNG⇒WebP変換も十分に速かった 。
本当に、性能面では大満足です。
WebPのデメリット⇒対応していないアプリがある
WebPの性能そのものには、特にデメリットはなかったです。
あとは、アプリのWebP対応が広がるのを待つばかりだと思いました。
あえて挙げるなら、2019年の時点で、広く使われているアプリやブラウザに、WebP未対応のものがある。
これが、WebPのデメリットだと思います。
このWebP形式。2019年時点で、次世代画像フォーマットの中では、アプリやブラウザ対応が進んでいるほうです。
そのなかで、惜しくもWebP未対応なのが、Microsoftの『IE11』です。あと、Appleの『Safari』も未対応とのことでした。
もし、ウェブサイトにWebP画像を載せるなら、『WebP + 代替画像 (PNG or JPEG)』のように組み合わせる。
そういった対応が、まだしばらくは続きそうです。
『Internet Explorer 11』は古いブラウザですが、まだまだ使われているようでした。
『Safari』は、モバイルでたくさん使われています。
ウェブサイトをWebPで統一すると、見れない人が出てきてしまう。
代わりの画像を用意する手間を考えると、もうしばらくは PNG or JPEG のままでいいかなって思いました。
同じ画像をサーバーに置いておくのはスペースを取りますし、画像切り替えのタグを追加したことでHTMLのサイズも増えました。
WebP(ウェッピー)ですが、次のメインの画像形式として、ぜひ主流になってほしいと思います。