新品で買ったオフィスチェアも、3か月ほどでギシギシバキバキ鳴る。
ここで言うオフィスチェアっていいますのは、座るところを1本のポールで支えているタイプの椅子のことです。
足にキャスターがついてて、レバーで高さが調整できて、座面がくるくる回るタイプの椅子です。よく見かけますよね。
それでそのオフィスチェア、過去に3脚(きゃく)買ったけど、しばらくすると音がバキバキ鳴り始める。
新品で使い始めた直後は静かだった。でも、静かなのは最初のうちだけ。
姿勢を変えるたびにバキッ!バキッ!
背もたれにカラダを預けるたびにバキッ!バキッ!
ギシギシ、ギシギシ、バキッ!!バキッ!!
座ること自体は問題ない。でも、音が鳴る。集中が途切れる。
せっかく高い集中力を発揮していたのに、耳ざわりな衝撃音で邪魔される。
かといって、音が鳴らないように意識して座るというのも、なかなか大変。集中力が姿勢の維持に持っていかれちゃう。
動画や音楽鑑賞でも、ギシギシ音やバキバキ音はお邪魔になる。
なぜ、バキバキ音が鳴るのか?
自分が思うに、ポール1本で支える構造に無理があるんじゃないかと。
キャスター付きの足から座面(ざめん)に伸びた1本のポール。
座るところの広い面積を、小さな1点で支えるこの構造。
レバーで簡単に高さを調節できて、とても便利です。
しかしながら、この1点に体重が集中する。
そして、広い座面がテコのように働く。
そう考えると、すぐに部品にガタがきてしまうのは仕方ないのかも。
このポールの部分、ガスシリンダーっていうんですね。
これ自体は非常に重くて頑丈だった。イスを組み立てるときに持ったけど、ハンパな硬さじゃなかった。
人間の体重程度で曲がったり磨耗(まもう)したりするような代物(しろもの)には思えなかった。
もちろん、ポールを支える足や座面のほうにも、めちゃめちゃ分厚い鋼鉄が使われていた。
座面の裏側には、鋼鉄のプレートを取り付けて、そこにポールをはめ込む構造。
座面用の鋼鉄プレートですが、組み立てるときに重かった重かった。
こんなに丈夫な部品が使われているのに、なぜギシギシバキバキ音が鳴るのか?
いったいどこにガタがきているのか?
自分が使ってきたイスに関しては、座面から音が鳴っていました。
座面と鋼鉄プレートを固定するネジに無理がかかってた。
凄い太いネジだったけれど、4本は足りなかったんだと思う。
姿勢を変える時の体重移動でねじが引っ張られて、緩んでた。
ネジを締め直したら静かになったけど、すぐにまたゆるむ。
それを繰り返しているうちに、ネジがダメになって絞められなくなる⇒椅子を処分。
問題はネジの位置にもあったのかもしれない。
座面の四隅(よすみ)にねじ止めできれば、たぶんだけど、無理がかかりにくい。
でもそうすると、ポール1本で支える構造だから、鋼鉄プレートを大きくしないといけない。
座面がすべて収まるような鋼鉄プレート。これなら、座面の四隅にネジ穴を用意できる。
でもそんな鋼鉄プレート、とても現実的じゃない。きっと重すぎるし、お値段も高くなっちゃう。
だからだと思う、座面の中央付近だけをおおうサイズなのは。それでもすごく重かったけど。
ならば。それならば。
プレートを大きくできないなら、ネジをもっと太くするか、ネジを増やすかする。
このアプローチで良いのかはわからない。構造物の強度って、直感と違って意外な面があったりする。
とりあえず、経験上だけど、オフィスチェアでネジ4本はすぐ緩んだ。値段高くなっちゃうかもしれないけれど、6本か8本にしてもいいと思う。
椅子がバキバキ言うのは、部品をつないでるところ。動くところ。動かせるところ。
頑丈なポールや鋼鉄プレートに対して、そこらへんがどうしても弱くなる。
背もたれのギシギシバキバキもそう。
カラダを預けるたびに、ビスやネジに無理が加わる。ビスやネジにガタがくる。遊びができて、音が鳴る。
ファスナー(一般に留め具のこと)は弱い。接合部がどうしても弱点になる。
そんな感じだった。もっとゴツいビスを使うか、ビスで止める構造をやめる。
そうすれば静かになるかもしれない。ビス止めは簡単で作りやすい。ビスを使わず、面で支えるような構造に組むのは、開発も作るのも大変。
オフィスチェアのレビューを見てたら、数万円もするような高いオフィスチェアについても、音が鳴ってうるさいみたいなレビューがついてて意外だった。
安いオフィスチェアがなら分かるけども。
良さそうだと思って買った椅子。ほんの数か月で問題が出てくるとなると、ちょっとテンション下がります。
音の原因に関しては、『1本のポールだけで支える構造が良くないんじゃないか?』と想像したわけだけれど、オフィスチェアといえば、ほとんどそういうタイプだった。
音が鳴らない椅子はないのか?
音が鳴らないイス、静かなイス、静か⇒図書館。
図書館の椅子って静かですよね。
4本あしの椅子で、高さ固定の落ち着いた椅子。
どう座っても音が鳴りません。可動部分がないから、音が鳴る余地がない。いいですね。
似たような椅子で、ミーティング用の椅子がありました。折り畳みできないタイプの椅子です。
折りたためるパイプ椅子ではなく、たためないタイプの椅子です。
スタッカブルチェア(積み重ねられる椅子)とか、会議用椅子とか、ミーティングチェアといったカテゴリーにありました。
金属パイプを曲げて溶接して作った椅子。
たためないから場所をとるけど、座った時の安定感は抜群。可動部分がないから、音も鳴らない。
公共施設の待合室とかでよく見かけました。
高さ調節のできるオフィスチェアも便利だけど、こういう高さ固定の椅子もいいですね。
構造的に無理がない。脚が座面を4隅で支えているから、無理がない。
ビスもネジも可動部分もないから、音も鳴らない。鳴る余地がない。
自分の中では、かなり理想的な椅子です。
オフィスチェアは構造的に音を防止するのは難しい。そう思います。
椅子の音が気になるなら、高さ固定の椅子。図書館や待合室にあるような椅子。
そういうのが良さそうだなって思いました。