前回はこちらです⇒ キャッシュフローが良い企業5社。営業キャッシュフローが利益を上回っている企業
引き続きキャッシュフローが良い企業5社のグラフです。
前回から良さの基準の再掲です。
一般に、営業CFが利益を上回っていればキャッシュフローが良いと見るようです。グラフで言うと「棒グラフが折れ線を突き抜けている企業」です。
この基準では営業CFだけしか見ていませんでしたので、投資CFと財務CFを含めた良さの基準をご紹介しておきます。
一般に、営業CFがプラス、投資CFがマイナス、財務CFがマイナスであればキャッシュフローが良いと見るようです。
これは多くの場合、事業で現金を得て、設備を買い、配当も出している状態です。
現金が望ましい方向に流れているところに価値を見出した企業の見かたですね。
事業で現金を得ているのは、商品や営業が優れていた結果です。
設備を買って供給を増やせば、さらに多くの利益が得られます。
配当も出すことで、株式が価値を生みます。
前回から載せているグラフですが、このような状態を数年にわたって継続している企業の中から選んで載せています。グラフでは簡単のために財務CFを割愛しています。
それではグラフのつづきです
キャッシュフローと利益
5273 三谷セキサン株式会社 ガラス・土石製品
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは大きいときもありますが、ほかは営業CFの半分くらいです。投資CFは主に工事用部材・工場用設備の固定資産取得によるものとのことです。FY 2015年3月は太陽光発電設備とホテル建築費等の固定資産取得によるものとのことでした。
三谷セキサンはコンクリートパイル、ポール、環境製品(ブロック製品)、砂利の製造・販売、消波ブロックの型枠賃貸を行っている企業です。
2326 デジタルアーツ株式会社 情報・通信業
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは大きめです。投資CFは主に無形固定資産の取得と投資有価証券の取得によるものとのことです。
デジタルアーツはWebセキュリティ、メールセキュリティ、ファイル暗号化・追跡ソリューションの企画・開発・販売を行っている企業です。
9989 株式会社サンドラッグ 小売業
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは大きいときもありますが、ほかは営業CFの半分くらいです。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。
サンドラッグは薬局の経営、医薬品・化粧品・日用雑貨等の販売、卸売りを行っている企業です。
5186 ニッタ株式会社 ゴム製品
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは大きいときがあります。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。Q2 2016年9月は有形固定資産の取得に加えて定期預金の増加があったことによるものでした。
ニッタはベルト・ゴム製品の製造・販売、ホース・チューブ製品の製造・販売、その他産業用製品の製造・販売を行っている企業です。
7649 スギホールディングス株式会社 小売業
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは大きめです。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。また、定期預金の預入と払戻、有価証券の取得と償還による金額も大きいです。
スギホールディングスはドラッグストアの経営、医薬品・健康食品・化粧品・日用品等の販売、処方箋調剤を行っている企業です。地域の医療関係者と連携した在宅医療にも取り組んでいます。
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