引き続きキャッシュフローが良い企業5社のグラフです。
ところで、このシリーズでは営業CFが継続してプラスの企業ばかり集めていますが、そうでなくても良い企業はたくさんあります。
高額な商品を扱っている場合は、仕入れの支払い時期と売上の回収時期が離れてしまって、一時的に営業CFがマイナスになることもあります。ほかにも色々な要因でマイナスになります。
手元の現金が十分にあるならばそのままでもなんら問題ないですし、流動資産や固定資産を現金にして投資CFのプラスでバランスをとったり、金融機関からの借り入れや社債・株式の発行による財務CFのプラスでバランスをとっても良いのです。まったく問題がありません。
現金に換えられる資産や借り入れができる信用があるなら、キャッシュフローは健全です。そのうえで商品や営業が優れているようであれば、間違いなく良い企業でしょう。
しかしながら、一般に良いとされるキャッシュフローを継続している企業から見ていく、というのも効率的だと思います。
ご紹介している企業は利益のみならず、売上、現金、利益剰余金も増加傾向であり、増配を繰り返している企業が多いです。通期の利益はもちろん、四半期ごとの利益で見ても赤字がほぼないです。常に利益をあげ続けています。
少しふわふわした言葉ですが、1株当たりの価値というものを考えるならば、上がり続けている企業ばかりです。四季報や企業の決算説明会資料をみるに値する企業たちだと思います。
それではグラフです
キャッシュフローと利益
7749 メディキット株式会社 精密機器
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは営業CFの半分くらいです。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。FY 2009年3月は定期預金の預入によるものとのことでした。
2875 東洋水産株式会社 食料品
営業CFが純利益を超えています。営業CFが増加傾向で、純利益は横ばいです。
投資CFは大きいです。投資CFは主に定期預金の預入、有価証券の取得、有形固定資産の取得によるものとのことです。
6954 ファナック株式会社 電気機器
営業CFが純利益と同じくらいあります。営業CFと純利益はともに増加傾向でしたが、最近は横ばいです。
投資CFは小さかったですが、最近は大きいです。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。FY 2016年3月も有形固定資産の取得によるものでした。
5988 株式会社パイオラックス 金属製品
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは営業CFの半分くらいです。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。
3395 株式会社サンマルクホールディングス 小売業
営業CFが純利益を超えています。また、営業CFと純利益がともに増加傾向です。
投資CFは大きいです。投資CFは主に有形固定資産の取得によるものとのことです。FY 2015年3月とFY 2016年3月も有形固定資産の取得によるものでした。