処分を考えた最大の理由は、今後見返す時間がなくなったと感じたからです。
10年以上かけて、ようやくすべて処分することができました。
(録画したビデオテープや DVD-R などもすべて廃棄)
結果としては、とても良かったです。
すべてを一気に手放したわけではないのですが、不要なメディアが減っていくごとに、ゆとりのある時間と集中できる時間が増えていきました。
この記事では、自分がメディアの処分を始めた理由と、処分を進めていた時の様子を紹介します。
見返す時間もないし、これからは自分のことに専念したい。
べつに、自分の未来の長さを決めるわけではなかったのですが、人生を100年と考えた時です。
そのときに、『手持ちのメディアをもう一度楽しむ時間があるか?』と考えてしまいました。
結論は、『無かった』でした。
それに、新しく興味のある作品がどんどん出てくるなかで、『すでに見た作品を新作以上に楽しめるか?』と考えたら、答えは『ノー』でした。
新作と並行して過去の作品を見るなんて、時間的に無理でしたし、感動も少なかった。
これらはどちらかというと後ろ向きな理由ですが、あともうひとつ、前向きな理由がありました。
それは、『自分の仕事や創作活動(研究やプログラミング)に専念したい』という理由です。
見返す時間もないし、それにこれからは、自分のことに専念したい。
さて、そうは言っても、思い立ってからいきなりすべての処分はできなかったです。
そうですね、思えばけっこうな時間がかかりました。
10年以上かけて、2020年に、ようやくすべてのメディアを手放しました。
まあ、あたまでは『捨てても大丈夫』と分かってはいたんですけどね。なかなか踏ん切りがつかなかった。
自分のことに専念するといっても、たまには見返したいなって思うものがたくさんありました。
たとえば、ストーリーものではない、1話完結の単発系ギャグ漫画とか。
魁!!クロマティ高校はめちゃめちゃ面白かったです。車酔いに弱い竹之内 豊に襲い掛かる、悪意のない主人公の神山 高志。最高でした。といいますか、そもそも神山がひとりでクロマティ高校に入学してきたいきさつからして、面白すぎました。
とにかく、あれこれと『いる・いらない』の選別作業が難航して、選別できたものを手放す、ということを繰り返してきました。
それがようやく完了したという感じですね。
で、メディアの処分方法です。
売れそうなものは GEO やブックオフなどの買取サービスに出して、売れなかったものは捨てました。
売れそうなものはどんどん買取に出した
ゲームを処分(すべて売却)
まずはゲームソフトです。
今となっては太古の昔のレトロゲーとなった、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、初代プレイステーション、プレイステーション2です。
任天堂関係は、中古品やもらい物がほとんどでした。マジックで名前が書かれていたものは、消しゴムで頑張って消しました。最後に絞った雑巾で拭きあげて、なるべくキレイに。
ソニーのプレステ関係は、ディスクの指紋を拭き取ってキレイにしました。
ひとつひとつなるべくきれいにして、ゲオに持っていきました。
ゲーム関係については、すべて買い取ってもらえました。
ケースが割れていたり、箱無しもの、説明書無しのものが大半でしたが、買取ってもらえなかったものは無かったと記憶しています。
買取価格としては、だいたい定価の1割くらいでした。
ごく一部の人気タイトルについては定価の6割とか、意外な高値で買い取ってもらえたものもありました。ですが、基本は定価の1割くらいでした。見た目からして状態が悪かったものは 10 円とか 50 円とか、そのくらいでした。
売却した数は覚えていませんが、本数としては50本くらい買い取ってもらったと思います。
ゲームに関しては、本当にもうやり直す時間が全然無いと思っていたので、早い段階で全部処分することができました。
テイルズオブファンタジアとか、エターニアとか、面白かったです。エターニアは細かいイベントが多すぎてちょっと面倒でしたが、それでも面白かったです。
真・三國無双シリーズも、友人とたくさん遊びました。敵をなぎ倒していく爽快感が最高でしたし、バグって変な動きを始めるキャラとか、大爆笑でした。
次は漫画の処分です。
漫画の単行本(8割売却・2割廃棄)
漫画はだいたい 500 冊ありました。本棚1つ分です。
漫画はあまりにも重すぎたので、20 冊くらいをこまめに買取に出して、すこしずつ処分を進めました。
たしか漫画は、持って行った分はすべて買い取ってもらえたと記憶しています。
最低でも1冊1円の値段がついて、あとは5円とか10円とかでした。
中には1冊100円以上のものもありましたが、ごく一部でした。
頑張ってダンボールひと箱に 100 冊つめて持ち込んだときは、全部で 1000 円くらいでした。
だいたいそんな感じでした。
持って行ったのはゲオとブックオフです。ほかにも、引っ越した先々で買い取ってくれるお店をさがして、こまめに持ち込んでいきました。
で、400 冊くらいまでは買取に出したのですが、のこりは面倒になったので、古紙回収に出しました。
それにしても、漫画の紙ってけっこうもろくなってしまうんですね。
中古で買った単行本のなかに、なんだかパリパリになっていたものがありました。
試しにまるごと破いてみたら、簡単にまっぷたつ。
4コマ漫画のように、少し大きいサイズの本は無事でした。
まあ、見た感じも白くて厚くて、単行本よりも紙質が良いですよね。
漫画の単行本は、長期の保管には向かないみたいでした。
そういった面でも、漫画は手放してよかったと思いました。
つぎは書籍と教科書です。
書籍と教科書(9割売却・1割廃棄)
書籍というのは、ビジネス書とか自己啓発本です。
教科書は大学で使っていたものです。のちのち売却することを考えて、メモするときも消しゴムで消せるシャープペンで書いていました。
買取価格に関してですが、1 円や 5 円がほとんどだった漫画とは異なって、書籍と教科書は 1 冊 50 円以上で買い取ってもらえました。
特に、大学の教科書に関しては、工学部の専門書が 1 冊 1000 円以上の価格で買い取って貰えたりもしました。
まあ、もともとの定価が高いというのもあると思いますが(1 冊 2000 円とか 3000 円とか)、それでも定価の5割近い価格で買い取ってもらえたものがいくつかあって、驚きました。
重たい思いをして、せっせと持ち込んだ甲斐がありました。
ただ、持ち込む前にメモを消しゴムで消すのが面倒でしたね。1ページ1ページ、パラパラとメモの有無をチェックしていくのが大変でした。
面倒なら、やっぱり古紙回収でサクッと処分してしまうのが良いと思います。
自分はコツコツと買取に持って行って、だいたい9割の本を買い取ってもらえました。
残った1割は、専門書と非売品の本です。
専門書に関しては、なぜか買い取り不可だったものがいくつかありました。
『すみませんこちらは買取することができませんでした』
そう言われたので、とりあえず持って帰りました。
とくに目立った汚れや傷みがあったわけでもないのですが、そういう本もあるんですね。
ほかには、非売品の本(というかパンフレット冊子)が買取不可でした。
残ったこれらは、古紙回収で処分しました。
とりあえず、重たかった本をすべて手放すことができてよかったです。
頑張って勉強した専門書は、一応残しておこうとも思っていました。
ですが、5年、6年と経つなかで、ほとんど見返すこともありませんでした。
必要がなくなった。
そう感じて、結局ぜんぶ手放しました。
すべての知識を覚えておく必要はまったくないと思いました。
必要なときに調べればいい。あとは忘れる。
それでいいんじゃないかなって思います。
次は CD とか DVD です。光る円盤の処分です。
CD と DVD(3割売却・7割廃棄)
映画とアニメの DVD は、全部で 10 枚くらいしかなかったので、サクッと全部買い取ってもらいました。
問題は CD ですね。
手持ちの CD は、ほとんどがもらいものでした。つまり、状態の悪いものばかり。
ケースが割れていたり、ディスクにキズがあったりですね。
あと、8 cm タイプの シングル CD がたくさんありました。
とりあえず、拭いてキレイになるものはキレイにして、コツコツと買取に出しました。
買取査定の結果ですが、ケースの軽いヒビ割れに関しては、問題なく買い取ってもらうことができました。
ですが、ケースが完全に壊れていたり、ディスクのキズが多いものに関しては、買取不可でした。
また、8 cm の シングル CD に関しては、すべて買取不可でした。
買取価格に関しては、ほとんどが 10 円でした。
ほんの数枚だけ 100 円のものがあったと記憶しています。
まあ、状態の悪いものがほとんどでしたから、それでも十分にありがたかったです。
CD は軽いので、持っていくのも楽でした。
あとは、自分で録画したビデオテープや DVD です。
録画したビデオテープと DVD(すべて廃棄)
大学を卒業するまでは、アニメとニュースを録画して見ていました。
ですが、10年以上前に、テレビもレコーダーも売却しました。
手放そうと思ったきっかけは、たしか北京オリンピックの聖火ランナーの中継だったような気がします。
とある放送局が、天気予報を熱心に放送していました。
べつに、異常気象とかでもなく、ごくごく普通の天気だったと思います。
わざわざ聖火ランナーの中継に割り込んでまで、天気予報。
それ以来、自分の中で、テレビがすっかり冷めてしまいました。
結局、数年後に買取に出すことなりました。
アニメは動画配信サービスがありましたし、ときどきですが、無料配信もありました。
もし見るにしても、今後はそういうのでいいかなと思って、テレビとレコーダーを処分しました。そして、使っていたテレビ台も粗大ごみとして廃棄。
ビデオテープも少し持っていましたが、これはもう完全に役目を終えたと思って、早々にゴミに出しました。ビデオデッキも廃棄。S-VHS とか S-VHS ET は結構キレイに録画できましたが、HDD/DVD レコーダーのほうがずっと綺麗で便利でした。TOSHIBA の RD シリーズのレコーダーは、とても使いやすくて気に入っていました。
録画した DVD-R と DVD-RAM に関しては、レコーダーを処分した後も PC でたまに見ていました。
見るというか、作業用 BGM みたいな感じで流していました。
けど、それももう十分に見ました。
録画した DVD-R と DVD-RAM は、全部で 100 枚くらいあったと思います。
自分の地域では、DVD は『不燃ごみ』扱いでした。
工具のニッパーでパチンパチンとヒビを入れてから、不燃ゴミに出しました。
不燃ごみの日が来るたびに、コツコツと捨てていきました。
まあ、DVD は本とちがって、それほど嵩ばらないから『持っていようかな?』とも思いました。
ですが、DVD-R って、結構だめになるのが早いんですね。
3 枚くらい見れなくなっていたものがありました。
症状としては、パソコンに入れてもディスクを認識しないとか、再生できても途中で止まるとか、そんな感じでした。
ダメになっていたのは、録画して 5 年くらいたった DVD でした。
そういうこともあって、『このまま持っていても仕方がないだろう』と思いました。
それで、どんどん処分していくことにしました。
全部手放してスッキリしました。
DVD-R の保管については、100 枚入る DVD ケースに入れていたので、非常にコンパクトでした。
ですが、それでも広辞苑くらいの大きさはありましたからね。それも必要なくなったので、処分しました。すっきりです。
メディアを手放してよかった(いっそう集中できるようになった)
本や CD を手放したら、確かに集中できるようになりました。
特に後悔したこともなかったです。
よく、断捨離の効果で言われていた通りでした。
お部屋の片付けも簡単になりました。簡単というか、片づけるものがないといった感じです。
整理整頓のわずらわしさが減って、さっそく作業に入ろうとか、フットワークが軽くなったのを感じています。
いいですね。
何かをしよう、変えよう、始めようと思っているときに、手持ちのものを減らすというのは、本当にその後の活動を助けてくれるんだなって、そう思いました。
はじめこそ、本や CD を手放すときの選別作業が大変でしたが、徐々に徐々に手放せるようになってきました。
徐々に徐々に『もう手放しちゃってもいいかな?』って思えるようになっていきました。
なので、断捨離を思い立った次の日に全部処分する、なんていうのは難しかったです。
結果的に10年以上かかりましたが、それはそれでよかったんだと思っています。
少しずつの処分であっても、手持ちのメディアが減っていくたびに身軽になっていく感じがありましたし、いきなり全部処分する必要はないのかも。
物理的なメディアに関しては、今は本当に手放すものがなくなりました。
かといって、興味がなくなったというわけではなくて、ときどき漫画や本を買っています。
ですが、読んだら手放す感じになりました。
音楽や映像に関しては YouTube と Twitter を見ています。
必要なものを、必要な時に、見たり聴いたり、調べたりできる。
今の時代が好きです。