自分は、プログラミングが苦手でした。
ですが、今では、上場企業の決算データを読み込んで、業績のグラフをビシバシ描けるようになりました。
結論ですが、1つずつ、簡単で小さいプログラムを書いていったら、ドンドン上達しました。
これが、良いプログラミングの勉強方法でした。
ひとつひとつ、小さく完成させていくのが、上達のコツでした。
もちろん、最初はできなかったところが、たくさんありました。
やり方が分からなくて、絶望しました。
しかしそのたびに、検索しては試して、検索しては試してを繰り返して、困難を乗り越えていきました。
その過程を紹介します。
プログラミングを始めるきっかけは、人それぞれだと思います。
自分の場合は、『儲かる株を見つけたい』という一心で、本格的にプログラミングを始めました。
上場企業の業績を、全部グラフにして、『サクッとチェックしていきたい』と思ったわけです。
企業分析の効率化ですね。
最初は、データを読み込むだけの、簡単なプログラムに挑戦しました。
簡単というのは、単機能という意味です。機能が1つだけ、ということ。
本当に、ただ読み込むだけでした。
グラフ化も何もしません。というか、グラフの描き方なんて、全然知らなかったです。
そんな状態で、プログラミングの山を登り始めました。
さて、まずは、業績のデータです。
これは、エクセルファイル (.xls) で公開されていたものを、お借りしました。
さっそくですが、エクセルファイルの読み込み方が分かりませんでした。
絶望です。
エクセルファイルって、実は難しかったんですね。
検索したら、CSV にすると簡単!とのことでした。なので、普通のエクセルで開いてから、CSV ファイルとして保存しました。
次は CSV です。CSV ファイルの読み込み方がわかりませんでした。
絶望です。
検索したら、CSV を読み込むための『ライブラリ』を使えばいいとのことだったので、ライブラリを読み込む処理を追加しました。
今度はライブラリです。ライブラリの使い方がわかりませんでした。
絶望です。
検索したら、同じライブラリを使った CSV の読み込み方法が見つかったので、その通りに読み込みました。
そして、できました!
プログラムで CSV を読み込むことができました!
ブレークポイントでプログラムを止めたら、変数の中に業績データが入っていました。
ただ、それだけのプログラムです。すごく単機能でした。
おまけに、プログラムが終了したら、結果も消えてしまうという、はかないプログラムでした。
ですが、この時点で、自分は相当な手ごたえを感じていました。
『やればできる!』
『できなくても調べたらできた!』
その勢いで、グラフを描くプログラムも書きました。
グラフの描き方がわからない ⇒ 絶望 ⇒ 検索 ⇒ なるほど、作図ライブラリを使うのか!
ライブラリの使い方がわからない ⇒ 絶望 ⇒ 検索 ⇒ なるほど、この関数を使うのか!
そういった感じで、わからなければ検索するというアプローチで、1つずつ作っていきました。
最初は、やっぱり時間がかかりましたね。
『データを読み込むだけ』のプログラムを3日がかりで書いたり、『グラフを描くだけ』のプログラムを3日がかりで書いたりして、とにかく時間がかかっていました。
そして、1つが完成するたびに、プログラミングがドンドン上達していきました。
プログラムの文法が分かってきましたし、分からないところの調べ方も分かってきました。
コーディングが少しずつ早くなってきて、調べるスピードも上がってきました。
まさに、上達でした。
個人的に良かったのが、プログラムを2つに分けたところでした。
『データを読み込むプログラム』と『グラフを描くプログラム』です。
ポイントは、『プログラムが動いた』ときの達成感です。
この記事を書いている今でも思うのですが、『いつまでたっても動かない』長いプログラムを書くというのは、とてもつらいことでした。
もし、2つのプログラムを同時に考えていたら、なかなか完成しなくて、きっとプログラミングがイヤになっていました。
成功の要因は、やりたいことを分割して、それらをひとつひとつ、小さく小さく作っていった点にありました。
『グラフを描くプログラム』についても、最初は『数値をコードにベタ打ち』しました。
それでグラフが描けてから、『データを読み込むプログラム』と組み合わせました。
ファイルを読み込んで数値を持ってくるのは、当時の自分には難しかったのです。
なので、そういったアプローチがとても有効でした。
プログラミングがドンドン上達するコツは、『小さく完成させること』でした。
機能ごとに、『1つずつ実際に作ってみる』というのが、とても良い勉強方法でした。